私たちはよく、「欲望に振り回されてはいけない」と言われます。
これは、オランダの哲学者スピノザさんも同じでした。
スピノザさんによれば、万物は必然であり、人間の感情や欲望も自然の一部。
しかし彼は、欲望に抗い、理性で制御することこそ自由への道だと説きました。
──しかし、ここに矛盾があります。
もし欲望もまた必然であるなら、理性で抑え込もうとすること自体が、必然に反する行為です。
この矛盾は、悩みや葛藤を生み出します。
多くの人がここで迷い、欲望に悩まされるのです。
では、どうすればよいのか。
私の答えは、シンプルです。
「欲望に抗うのは無理だから、むしろ誠実に味わえ」
すべては必然である。
欲望が湧き上がることも必然。
それを晴らすこともまた必然。
ならば、悩むよりも、味わえばよいのです。
欲望は悪ではなく、むしろ幸福や快楽へのフラグ。
正しく味わうことで、幸福を得るだけでなく、
中毒的で制御不能な欲望すら、自然に解放される可能性があります。
つまり、私の哲学はこう整理できます:
1. 万物は必然である
2. 欲望も必然であり、抗うのは不可能
3. だから欲望に誠実に向き合い、正しく晴らすことこそ幸福
4. 結果として、自由と幸福は自然に最大化される
スピノザさんが理性による克己を説いたなら、
私は欲望そのものを受け入れ、活かす自由を説く。
理性は欲望を制御するのではなく、誠実に味わうための羅針盤となります。
欲望は敵ではなく、幸福への案内人。
抗うのではなく、誠実に味わうこと。
これこそ、スピノザ哲学を進化させた、私の幸福論です。
「欲望に抗うな。誠実に味わえ──スピノザ哲学の進化版」
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