日本人の多くは、宗教に属さない「無宗教者」です。
しかし、日常をよく観察すると、実は無意識のうちに神を賛美している瞬間が驚くほど多いことに気づきます。
—
インスピレーションという言葉
「この曲にはビビッとインスピレーションが湧いた!」
無宗教の人がこう言うとき、本人は宗教的な意図などまったく持っていません。
しかしその発言は本質的に、自分では生み出せない何かが自分に働きかけたことを認める瞬間です。
言い換えれば、神や超越的な存在を自然に讃えている行為にほかなりません。
—
神童という表現
テレビや雑誌では、卓越した才能を持つ子どもを「神童」と呼びます。
これもまた、無意識の神賛美です。
日本人は「神が与えた特別な才能」を直感的に理解し、違和感なくその言葉を受け入れます。
—
神回、神対応…言葉遊びの中の神
最近では「神回」「神対応」といった表現も一般化しています。
これも宗教的な文脈ではなく、日常語として軽やかに使われていますが、裏を返せば、日常のあらゆる場面で神を讃える感覚が生きていることを示しています。
—
日本文化の特徴
日本人は「神」という言葉に宗教的な縛りを感じにくい。
神=特定宗教の絶対者ではなく、才能や偶然、素晴らしい出来事の象徴として受け入れている。
そのため、無宗教であっても、日常の会話や表現の中で神を自然に讃えている。
—
まとめ
つまり、日本人は自覚の有無に関わらず、日常的に神を賛美している民族なのです。
それは宗教的儀式や祈りを通してではなく、日常の言葉や称賛の中で、軽やかに、自然に行われています。
たとえば「インスピレーション」「神童」「神回」「神対応」といった表現を耳にするたび、私たちは知らず知らずのうちに、神に敬意を示しているのです。
無宗教の日本人は日常的に神を賛美している

コメント