朝の散歩で出会った、挨拶の名手とも言える彼。
あの30秒ほどの出来事を振り返ってみると、
私は彼の行動に、ただの礼儀正しさ以上の“人間力”を感じました。
今日は、その理由を整理してみたいと思います。
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◆ ① 挨拶は実は“リスクのある行為”である
挨拶をするという行為には、
必ず「返されないリスク」が存在します。
無視されれば、心にわずかなダメージを受けます。
多くの人はこの小さなリスクを避けようとしますが、
彼は迷いなく先に挨拶をしました。
これは、
自信、自己肯定感、そして適切なリスクマネジメント能力
がある証拠だと感じます。
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◆ ② 状況把握能力が高い
彼は、薄暗い公園で初めて会う私を一瞬で観察し、
「普通の散歩客であり、危険性はゼロ」
と判断したのでしょう。
そのうえで、
“挨拶を交わせる関係”
と認識したからこそ、自然に声をかけてくれたのだと思います。
この洞察力の速さは、
日頃から人を見ている人の特徴です。
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◆ ③ 言葉の選び方が秀逸
私がようやく「ありがとうございます」と伝えたのに対し、
彼は去り際に、
「それではお先に失礼します。」
と、関係性を確認するような美しい言葉を残しました。
この一言には、
共有した空間への敬意
相手を仲間として扱う包容力
無用な緊張を残さない優しさ
が全て込められていました。
ただの挨拶ではなく、
挨拶という型を使った“コミュニケーションの完成形”
のように感じました。
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◆ ④ 全てにおいて、私より「先手」を取っていた
私は心の中で挨拶しよう、礼を言おうと思いながら、
どちらも先に言われてしまいました。
そのスピード、言葉の的確さ、距離感の取り方――
すべてにおいて私の“上位互換”のようでした。
しかしそれが悔しいのではなく、
むしろ清々しく、
「こうありたい」という未来像を見せてもらった
そんな感覚すらありました。
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◆ ◆ 結論:彼は人生における成功者かもしれない
もちろん肩書きや資産の話ではありません。
しかし、
リスクを恐れない勇気
人を見る洞察力
適切な言葉選び
礼を重んじる品格
これらを兼ね備えた人は、
どんな世界でもある程度の成功を手にしている可能性が高いと感じます。
そして同時に、
その美しさを感じ取れた自分の感性も大切にしたい
そう思わせてくれた30秒でした。
あなたも、先の記事を読んで少しでも何か感じてくれたのなら、とても素敵な感性を持っている証拠だと思います。
後編:30秒で心を掴んだ彼の「偉大さ」について
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