■ ヒューマンは「人」なのに、なぜ「人間」?
英語の “human”。
これ、日本語に訳すとき、みなさん何と言いますか?
たいてい「人間」と答えますよね。
でも実は、これって誤訳なんです。
英語の “human” は、
単純に「人」を意味しています。
確かに “humanity”(人類)や “humanism”(人間主義)は「人間〜」でいいと思います。
でも、ただの “human” は、単に「人」でよかったのです。
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■ 「人間」という言葉、本来の意味は?
漢字をよく見ると、
「人」と「間」でできています。
「間」は、空間や時間、あるいは人と人のつながりを表します。
つまり「人間」とは、
もともと
> 人と人の“あいだ”にあるもの
社会や世間、関係性のことを指していたんです。
つまり「人そのもの」ではありませんでした。
国語の先生なら、カッコ良く語るでしょう。
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■ なぜ「人間」が選ばれたのか?
明治時代、日本は西洋の文明や文化を急いで取り入れていました。
その際、英語の “human” を訳す必要がありましたが、
ただ「人」と訳すのは味気ない、という声もありました。
そこで、福沢諭吉をはじめとする当時の知識人たちが、
漢字の響きや重みを重視して「人間」という言葉を採用したのです。
この言葉はもともと「人と人のあいだ」を指すものでしたが、
それが「一人の人」を指す言葉として使われるようになり、
現代に続く「人間」という言葉の使い方が定着しました。
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■ だからこそ言いたいこと
> そろそろ、もう“人間づら”をやめてもいいんじゃないでしょうか?
「ちゃんとしなきゃ」
「人としてこうあるべき」
そんなふうに他人の目を気にして、ずっと“間”を演じている。
でも本当は、それが疲れるだけなのです。
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■ 本物の「人」はもっと自由です
「人間」は社会の中での役割を背負っていますが、
「人」はもっとシンプルで、自由です。
意見が変わってもいい
カッコ悪くてもいい
失敗してもいい
自分の本音を言ってもいい
そんな風に、肩の力を抜いて生きてみませんか?
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■ 最後に
世間の目や常識に縛られて生きる「人間」を卒業して、
「ただの人」に戻ること。
これが案外、一番楽で、心地よい生き方かもしれません。
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ぜひ、今日からでも「人間づら」を脱ぎ捨てて、
軽やかに「人」として歩み始めてみてください。
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